認知症薬レカネマブ 9割超が安全に治療継続
全例調査・中間報告 都健康長寿医療センター
アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」を投与された約2,600人の患者で生じた副作用は軽症で治療継続率は約93%に上り、多くが安全に治療を続けられているとする調査結果(中間報告)を、東京都健康長寿医療センターが公表した。患者の記憶力や日常生活を送る力がどのように保たれるかも詳しく調べていくとしている。
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レカネマブは、認知症の一種であるアルツハイマー病での全く新しい働きを持つ薬。そのため、薬事承認の条件として国内で同薬を使った全ての患者を対象に、副作用の発現状況や同薬を長期間使用した場合の症状の変化を調べる全例調査が行われている。
今回の調査結果は、全例調査の中間報告。それによると、全国の医療機関でレカネマブの点滴を受けた 2,672人(平均76歳、軽度認知障害の人が約6割)について治療開始から28週間(半年)の安全性データを解析した。
その結果、懸念される副作用である脳のむくみや微小な出血の発生率は7.1%で、その大部分は無症状で重い症状に至ったケースはごくわずかだった。
点滴中やその直後に発熱や頭痛、悪寒などが起こることがあり、17.0%の患者でこうした反応が見られたが、その多くは初めて点滴を受けた直後に起こり、数日以内に回復した。
また、定期的なMRI検査で安全を確認しながら治療を進めることで、投与開始から28週時点での治療中止率は7.3%にとどまり、92.7%の患者が治療を継続できていた。
中間報告では、「実際の医療現場においても事前の治験で予測された範囲内で安全に治療が行われていることが確認された」と指摘。また、レカネマブの副作用は存在するが、MRIなど適切な検査によって早期に発見し、休薬などの対応を行うことで重症化を防ぐことが可能だとしている。
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